フェルメール展の魅力を詳しく紹介!【上野の森美術館】
こんにちは、jamです!
先日”上野の森美術館”で行われている「フェルメール展」に行ってきました👏
今回はその様子をリポートしながら少しでもフェルメール展の魅力を
伝えられたらな~と思っています☆彡
◎そもそもフェルメールとは…
17世紀のオランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールのことを指します。
オランダのレンブラントやスペインのベラスケスらと同じくバロック絵画の代表的な
人物です!バロックといえばパリのヴェルサイユ宮殿なんかも有名ですね。
そんなフェルメールの代表作品といえば、やはり『真珠の耳飾りの少女』!
残念ながら本作品は展示されていませんが、彼の8作品が今、上野に集まっています!
(1月9日に追加出展される作品を含むと9作品が来日することになります)
彼は寡作だったこともあり、”希少性”も人気の一つなんです。
現存する彼の作品はたったの35作品。その約4分の1が見られる大チャンスなんです!
◎駅~美術館入館
上野駅を降りて、階段を上り、美術館に到着すると…
なんと長蛇の列が!!🐍
こんなに混んでるなら止めようかなと思ったんですが、ある看板を見て一安心。
日時指定制だったんです!ミルクさんかわいい
上野の美術館はたまに訪れるのですが、日時指定制は初めてだったのでビビりましたw
チケットは並ばずにその場で買えて、15:00になるまで待ち、無事に入場できました。
日時指定にする=混雑が予想される=フェルメールの人気はヤバい(小並)
ということですよね!まだ行ってない人たちは行くべきですよ!
これから行きたくなるような紹介が出来るよう頑張ります笑↓
前売り券がたくさん売れた場合、当日券の販売は無くなるみたいなので
これから行く人はインターネットやコンビニなどで前売り券を買っていくのが吉です!
今日の僕はラッキーだったんだと今更気づかされました(;゚Д゚)
ちなみにチケットの料金は
●一般:2500円
●大学・高校生:1800円
●中学・小学生:1000円
こんな感じです。
◎フェルメール展のサービス満点ポイント
僕は音声ガイドを借りて、一個一個じっくり見たいタイプなので
いつものように+500円払って借りようとしたんです。
するとなんと、、
音声ガイドが無料との情報が!太っ腹!
さらに今回のナビゲーターが石原さとみさん!耳も癒される!
さらにさらに、展示された49作品のデータが1ページずつ記載された冊子付き!
全ての作品に関して、説明を読みながらじっくり理解することが出来ました。
美的センス0な自分にとって、この冊子はほんとにありがたい存在でした。
普段あんまり美術館に行かない人も楽しめると思います!
毎回こんな冊子を用意してくれたら嬉しいな~|ω・`)
サービス盛りだくさんでこのお値段、本当にいいの!?と思いましたよ~
◎美術館内前半
先ほどチラッと記述しましたが、今回展示されているのは49作品で
そのうちフェルメールの作品が9作品です。
(フェルメールの『取り持ち女』という作品は1月9日~公開のため、今回僕が見たのは48作品でした。)
館内の前半部分では、肖像画・宗教画・風景画・静物画・風俗画の5つのジャンルに
分けて、フェルメールと同じオランダ黄金時代の傑作40作品が展示されていました。
フェルメール以外の絵は余興でしょ?と思うかもしれませんがとんでもない!
素晴らしい絵ばかりで夢中になってしまいました。
その中でも特に僕が面白いと思ったものをピックアップします!
・聖書やその続編の記述を基に描いた「宗教画」について。
「文章が基だからこそ画家の創造性が試されるのが宗教画」、
この説明を聞いたときは確かに!と目からうろこでした。
冊子に聖書の記述が軽く書いてあるので、自分だったらどんな風にその場面を描くかを想像してから実際の作品を見るとより面白いかもしれません。
こちらはヤン・ファン・ベイレルトの描いた『マタイの召命』。
左端のマタイという男がイエスに迫られ、改宗することを決意する場面だそう。
人差し指を指しているイエスの姿がカッコ良く、しばらく見とれましたw
宗教改革が起こり、聖書を重視するプロテスタントの人々(ゴイセン)が増えてきた時代だったので、好まれたテーマだったのかもな~とも感じました。
・次に当時の世間の姿を描いた「風俗画」。
市場や音楽の集い・恋文の交換などを題材にした作品が多かった模様。
こちらはヤン・ステーンの「家族の情景」。
酒に酔った男たちが行儀悪く騒いでいる中、幼児がテーブルに立っている。
大人が悪い手本になってはダメだという教訓が示されていて良いと感じました。
ステーンの作品には常に教訓が隠されているみたいで他の作品も見てみたい!
さらにこちらは、ハブリエル・メツーの『ニシン売り』
暗いテイストで描かれた腰の曲がった老女と、明るい服を着た魚売りの若い女性を中心に左右の対比が美しく見られました。
メツーの作品としては、フェルメールの影響を受けて描いたように思われる
『手紙を書く男』・『手紙を読む女』の方が知名度も人気も高いみたいで、
実際人もたくさん集まっていました。
でも、僕の心にビビッと来たのはこちらだったんですよね。
こーゆー感覚を大事にしていきたいなと思います。美術のセンス皆無な僕ですが
◎フェルメール・ルームへ!(美術館内後半)
オランダ黄金時代の40作品でお腹いっぱいになりながら
フェルメールの作品が1つの部屋に集められたフェルメール・ルームにたどり着きます
もうね、展示されている8作品全て美しかったです。
フェルメールは光の描き方が得意だったそうで、ほとんどの作品で左側に窓を描き
光と影を上手く用いて主題を際立たせていました!僕にもなんとなくわかりました
特に気に入ったのが今回初来日の『ワイングラス』という作品。
ワインを飲み終えようとしている女性に対して、すぐにおかわりを注ごうとする紳士。
誘惑している男性の姿を遠回しに描いているこの作品、活かしてます👍
さらにこの作品には、そんな紳士を戒めるような表現が隠されています。
ぜひ美術館に赴いて答え合わせして見てください。
もう一つだけ。こちらは『真珠の首飾りの少女』という作品。
冒頭で挙げた作品とはなんと一文字違い!でも作風は全然違います。
これからどこかに出かけるんでしょうか、壁にかかっている鏡を見ながら首飾りをつけている少女の無邪気さが美しく描かれた作品でした。
背景を白一色の壁にすることで、光を最大限に活かせていることもわかりますね。
(最近の赤外線技術で一度壁に地図を書いて消していたことが判明したみたいです)
今回一番注目されている『牛乳を注ぐ女』も
もちろん美しかったですよ!
ぜひぜひ生でご覧ください👌
◎最後に
いや~、素晴らしかったフェルメール展。
きっとあなたにとっても特別な作品が見つかると思います。
音声ガイドの石原さとみさんも最後はとても良い言葉で締めていました。
ほんとにおすすめなんで気になった方はぜひ行ってみてください。
東京上野では2019年2月3日までやってます!
フェルメールの作品の素晴らしさを知ると
やっぱり『真珠の”耳”飾りの少女』の方が見たくなってしまう。
でも、オランダのマウリッツハイス美術館に赴かないと見ることはできないみたい。
一生に一度はやりたいリストに追加されちゃうな~
ではでは、今日はこの辺で。